青とネイビー

コーチングの勉強中。学歴ないけど起業するぞ!

あなたは深く愛した人と結ばれたか

お盆、終わりましたね 

 

どうでしたか

 

 

わたしはヘロヘロです

 

ていうかほんとに6日もあった?

 

おかしくない?

私だけ時のはざまに置き忘れられたの?

それとも誰か時の歌オカリナでふいた?

 

そんな感じでアッという間に過ぎ去った

つかの間の夏休み

素敵な本に出会えたのでご紹介

 

 

★マチネの終わりにを読んだ

マチネの終わりに [ 平野啓一郎 ]

価格:1,836円
(2016/8/17 15:44時点)
感想(4件)


kindleで表紙だけ見かけていたけど
読んでなかった『マチネの終わりに』。


レビューの評価も高かったので
お盆だし暇だし
彼氏との会話も弾まないわ
読んでみることしました。


結果から言うとすごく良かった。

 

★『マチネの終わりに』とは


っていうかまずマチネってなに


コマネチの親戚??

と思ったわけですが


マチネとは:ミュージカル等の昼公演のこと


ちなみに夜公演はソワレだよ!

 

すなわちこの本のタイトルは

 

「昼公演の終わりに」ってわけですね。

 

 

マチネのおしゃれ感やばくない?

昼公演の終わりにってお前。

 

 

で マチネの終わりには
毎日新聞から2016年の4月に出版された本で
増刷もすでに決定してるっていう本。

 

調べて最近の本だったと知ったよ

 


Amazonでは売りきれだったりするみたい。


現時点40件のレビューで評価が4.8!

 

 

この本は軸になるラブストーリー以外にも

震災、被爆、原爆、サブプライムローンなどの

社会問題についても言及されていて

読んでて勉強になるよ~~~

 

★マチネの終わりにの著者


平野啓一郎 1975年生まれ。

 

京都大学出身っていうのを知って
なるほど知的な文章を書けるわけだと
たいそう納得しました!


私は平野さんの書いた小説は
今回マチネの終わりにが初めてだったけど
沢山の作品(特に実験的な文章)を
発表してきたみたいです。

 

投稿によるデビューが特徴として
挙げられていたんだけど


多分コンテスト的なのに応募して賞を取って・・・ではなくて
直接連絡を取って
自分の小説を読んでもらって
それがデビュー作にっていう
珍しいタイプの人。


当時は三島由紀夫の再来!ってコピーで
売り出されてたらしいけど


そのコピーに名前負けしないで
ここまで小説家として生きてるのって
すごいことなのでは・・・?

と思いました


☆ちなみに奥さんは超美人

 

2008年に結婚した奥さんは
モデルさんで美人。

 

品がある奥様って感じで
大学はわからないけど
頭のよさそうなお顔です いいなあ

 

こんなお顔に生まれたかったなあ

 

きっと「陰毛」とか生まれてこのかた

発したこと、ないのでは・・・?

 

私は1日に10回は言ってる

10インモウしてる

 

★『マチネの終わりに』あらすじ

 

ギタリスト蒔野とジャーナリスト洋子の物語。
二人とももうアラフォーで
仕事や生活・結婚に対して年相応の悩みを抱えている。


コンサート終わりに初めて会った二人は
話すにつれて理解しあえる感動を覚え
たった1度会っただけなのに深い深い愛に目覚める。


でも歳や環境など、もう大人の二人の恋は
さまざま理由でスムーズに進まない。

 

やっと進展できると思っても
偶然のもたらすすれ違いや
人為的に作り出されたすれ違いが重なり
それらが絡まって大きなすれ違いに変わってしまう。


出会ってからお互いを忘れられないふたり。
引力とも言える程つよく惹かれあう蒔野と洋子は
はたして結ばれるのか・・・


っていうかもう一言で言っちゃうと
壮大なすれ違いストーリーです。


ストーリーや文章は知的で美しく
蒔野や洋子のことを誰も嫌いになれないはず

 

★『マチネの終わりに』書評


☆余韻が残るものがたり

 

昨日のお昼位に読み終わったんだけど
未だに余韻が抜けない。

 

なんとも言えないこの余韻は
残り香みたいにふわっと頭に浮いてる。


ここまで余韻に浸れる小説を読んだのは
いつ振りだろうと思った

 

『美丘』を読んだときも
けっこう引きずったんだけど
この小説は引きずるとは違う。

 

これは間違いなく余韻


☆自分の深く愛した相手は誰か

 

これを読むと

 

惹かれあうパワーが強く
ここまで引き寄せあう相手と
出会ったことがあったか?

 

と自問自答せずにはいられない。

 


ただ好き!っていう感情だけではなく
お互いしか理解し得ないと確実に「わかっている」関係。

 

冷静に見えつつも心の中では
激しく身を焦がしそうな情熱を持てる相手。


人生にひとりはいるんじゃないだろうか

 


今まで出会って恋に落ちたものの
その相手と結ばれなかった人

いまでも心の片隅にその相手を大切にしまってる人

そんな人にこそぜひこの本を読んでもらいたい

 

☆こういう人になりたいと思う

 

蒔野も洋子も、冷静に見られているし

もちろん冷静さはあるんだけど
他人からは冷静と冷徹をごっちゃにされている節がある

 


彼らは決して自分の気持ちを押し付けない。

 

何かがあっても、誰かの悪意を知ったとしても
感情的になるのではなく
一歩引いてから判断をする

 


お互いのことを激しく求める気持ちはありつつも
世間的なこと仕事のこと
無責任な振る舞いは絶対にしない

 

それが大人というものなのかな

 

この小説をよむと
例え周りに理解されなくても


こういうかっこいい生き方をしたい


すごい


と思う

 


読んだ人みんながこの二人を好きになってしまう

 

だからこの二人にこそ幸せになってほしいと願う

 

願いながら読むから余計に切なくなる

 


もう勝手な振る舞いをしてもいいんだよと言いたくなる

 

 

小説を読む際にはどっぷり浸りたい私。


だから同じ言い回しとかが気になったり
文章が好みじゃないと浸りきれない。

 

 

でもこの小説においては
浸りすぎて逆に辛くなった

 

 

どれだけその世界に入り込めるか?というのが

「浸れる」ことなのだとしたら


これは間違いなく溺れて死にそうなほど
「浸れる」。

 


でもこの二人が幸せになって欲しすぎて


「ねえこれ小説なんでしょ?
じゃあ早く二人を幸せにしてよ」

 


小説であることにすら希望を見出したくなる

 

矛盾してるけど
ずっと読みながら思っていたこと。

 

★願望(ネタバレ含む)


あまりにもきれいな世界の終わりに
しばらく動けなかった。


さいご、回り道に回り道をかさね
愛しさを携えやっと向かいあった二人は
今後をどう選択するのだろうと


私の願いは
今度こそお互いを離さずに
周りの人を傷つけてでも
一緒になってほしい
と思う


でも


そう思えるほど応援できるのは
彼らがずっと、ずっと痛いほど誠実だったから。


その彼らが誠実でいることを選択する可能性は高く
早苗と子供を傷つける未来を
選ばないのではないかと思ってしまう。

 


洋子が日本に来て、
蒔野のコンサートの当日券を買い
早苗に出くわしお茶を飲み

早苗のしたことを知ってもなお
彼女らの気持ちを慮ってチケットを置いた洋子。


自分の気持ちを抑制してまで
相手のことを想った行動が出来る彼らが
果たして蒔野の家庭を壊す決断ができるのだろうか?

 


蒔野と洋子にとって
そこまで愛し合える相手に出会えたのは
衝撃的だったはずで、その意味ですれば
「初恋」といってもいいとおもう

 


よくなんかで耳にする


「人生には2人、深く愛せる相手がいる
一人目とは結ばれない」という言い伝え

 

彼らもそうだったのかなあ

 

世界に神様がいれば
2人を放っておくことなんてないのにと思った


そんな神秘的な奇跡を願うほど
美しく切ない、胸が締め付けられる話でした

 

⇒【送料無料】楽天新品で最安値はコチラ 

⇒【送料無料】楽天中古で最安値はコチラ

 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村